車は購入して終わりではなく、乗り続けるには維持費を払い続ける必要がある。高級車のポルシェ911の維持費も高額なのか気になるところだろう。
そこでこの記事ではポルシェ911の年間維持費について解説していこう。
年間維持費をしっかり把握しておけば、車に関する出費を計画的に準備できるはずだ。
ポルシェ911の維持費について
一口に911といっても50年以上の歴史があり、7世代の歴史を持つ車なので、税金や維持費は世代によって大きく変わってくる。
今回は現行型の911について解説しよう。
まずタイヤの交換には20万円以上必要だ。これはポルシェに限ったことではなく、高級スポーツカーに共通することではあるが、大衆車が3万kmで交換するところを、ポルシェ911は5,000~1万kmで交換することになる。
しかも、ポルシェ社製認証のミシュランやピレリのタイヤとなると、ディーラーで40万円前後、専門ショップでも20万円前後の費用がかかるのだ。
オイル交換も推奨が15,000~20,000kmまたは1年ごとになっている。新車であれば購入から1年後に入庫させた際、12ヶ月点検プログラムを実施してもらえるので、問題ないだろう。
ワイパーについては地下駐車場など紫外線の当たらない場所であれば、ワイパーの劣化もほとんどないだろうから、交換を省略することもできる。
12カ月点検プログラムの費用は10万円ちょっとだ。それを2年連続行って、3年目が車検だが、その際も特に大きな消耗品交換はないため、車検も20万円くらいと思っていいだろう。
こう考えると普通の国産車と比較すると、維持費は年間にすると+20万円ほどと見ておけばいいと思う。
高いか安いかは個人によるが、非常識に高いということはないだろう。
これはすべてディーラーで受ける前提なので、ポルシェの取り扱いが得意な修理工場を探せばもっと安く済むはずだ。
ただし、認定中古車にならないので下取りを考えるとディーラーがいいだろう。
その他の費用について
ポルシェ911の場合、任意保険は内容によって高額かもしれないので気をつけたい。
保険会社によって車庫に門や扉がないと車両保険を渋る場合がある。後々を考えると保険もディーラーにしたほうがいいだろう。
ポルシェ911は本当にタフな車である。全開走行してもその後、オイル交換などなしでも乗り続けられる車だ。
必要なメンテナンス時はお金がかかることもあるが、通常は故障しづらいよくできた車だといえる。