カイエンは2002年にデビューしたポルシェ初のSUV。
カイエンという名前は「刺激」を意味すると発表しているが、一説によると唐辛子のカイエン・ペッパーに由来するとのこと。
初代カイエンは、フォルクスワーゲンのSUVであるトゥアレグとプラットフォームなどを共通化して設計され、当時のポルシェの売り上げに対して大きな貢献をしたのである。
現在は3代目カイエンが販売されており、ポルシェのブランド、販売に大きく寄与している。
初代カイエン
2002年に発表された初代カイエンは初期型が955型、2006年12月以降の改良型は957型となる。
ドイツのスポーツカーブランドであるポルシェが、スポーツカーと同じ手法で開発したSUVがカイエン。
スタイリングとしては5ドアのSUVだが、ポルシェとしては911、ボクスターに続く3番目のスポーツカーとして開発された。
オンロードではスポーツカーのような走り、オフロードでは高い走破性を実現している。
2006年にはマイナーチェンジを行い、内外装を変更。搭載するエンジン排気量も拡大している。
2代目カイエン
2010年にフルモデルチェンジを行い登場したのが2代目カイエン。型式は958型。
ボディサイズは全長を48㎜延長しているが、素材や部品を見直し初代カイエンに比べて180kgの減量を達成している。
アイドリングストップ機構やエネルギー回生システムを採用することで燃費向上や環境性能の向上にもつなげていることが特徴だ。
2011年にはポルシェ初のハイブリッドシステムを搭載したカイエン S Hybridも登場。
時速60kmまではモーターのみの走行も可能となっている。
2014年、マイナーチェンジを行い、V6ツインターボエンジンが換装された。これによって、100㎞走行あたりの燃費が先代モデルより0.7L低減されている。
3代目カイエン
2018年7月にフルモデルチェンジされた現行型カイエンである。2代目カイエンよりさらに65kg軽減された新型シャーシを採用し、前後サイズの異なるタイヤなどさらにスポーツカーライクに。
アクティブ制御4WDシステムや3チャンバーエアサスペンションなど、オフロード性能も高め、オールラウンダーへ進化している。
ハイブリッドモデルは5タイプを用意。
販売不振に陥ったポルシェの救世主となったカイエンは優れた運動性能を備えたクロスオーバーSUVである。いくつかのモデルが展開されており、それぞれ魅力的な特徴を持っている。