ボクスター


ボクスターはポルシェが販売するミッドシップ・2シーターオープンスポーツカーである。
ボクスターの綴りは「Boxter」で、これは水平対向エンジンを意味するボクサーエンジンとロードスターデザインを組み合わせた造語。
リアにエンジンを搭載する911と異なり、ボディのほぼ中央に水平対向エンジンを搭載している。
1996年にエントリーモデルとして登場した初代モデルは、最高出力204psの2.5L水平対向6気筒エンジンを搭載したものが販売された。
1999年には最高出力252psの3.2Lエンジンを搭載する高性能版ボクスターSが追加。
2002年にはマイナーチェンジが行われ、バンパーやリアウイングの形状が若干変更され、ビニール製だったリアスクリーンが熱線入りガラスに変更されている。
ポルシェとしては比較的、購入しやすい車だったため、幅広い層で人気を獲得した。
2004年に2代目の987型にフルモデルチェンジされ、現代は4代目の「718ボクスターが」販売されている。

安く購入できる初代ボクスター

車好きからは「986(キューハチロク)」という型式名から呼ばれることが多い初代ボクスター。
中古となるが、初代モデルは車両価格150万円を見ておけば、好条件な車両を探すことができる。
150万円という価格が高いか安いかは人それぞれだが、ポルシェを150万台で購入できるのはお得といっていいだろう。
とはいっても、初代ボクスターが販売されたのが1996年から2004年なので、販売終了してから18年は経過しているので、不安に思うかもしれない。
きちんと整備されている良質車なら、非常に楽しい車といえるだろう。

3代目となる981ボクスター

2012年6月から2016年2月まで新車販売されていた3代目モデルだ。
水平対向6気筒エンジンを搭載し、ポルシェらしいハイパワーに基づいたワイルドな走りが体感できる。
発売当初からデザイン性の高さを評価されているが、基本的なポルシェらしさを保っている。

新エンジンを搭載した718ボクスター

2016年に登場した4代目の718ボクスターは3代目から大幅にアップデートを加えたもので、最大の違いはエンジンにある。
ポルシェ伝統の水平対向エンジンではあるが、自然吸気仕様の6気筒だったものを4気筒ターボへ変更された。
燃費とパワーを最適化するための改善で、排気量は落としながらもターボ化により低速トルクが厚くなり、軽快さが増している。