ポルシェはどのような自動車メーカー?


自動車メーカーに詳しくなくてもポルシェという名前は一度は耳にしたことがあるはずだ。
魅力的なスポーツカーを数多く輩出している自動車メーカーで、最近は高級SUVまでラインナップしている。
ポルシェはそもそもどのような自動車メーカーなのだろうか。ポルシェについて解説していこう。

ポルシェという自動車メーカーについて

ドイツのシュツットガルトにある高級自動車メーカーで、主に高級スポーツカーやレーシングカーを販売している。
自動車のデザイン事務所から始まったというユニークな経歴があり、一般的な乗用車だけではなく戦時中には戦車のデザインも手掛けていた。
第二次世界大戦後の復興期である1948年からは、自社で自動車を製造・販売するようになる。
1964年に登場した「ポルシェ911」は、高級スポーツカーの代表格として現在まで改良を重ねながら販売され続けている。
日本では1952年から日本の輸入代理店を通して販売を開始。1970年のスーパーカーブームにより、多くの日本人に認知されることになった。
2005年に、地盤を強化するため同じドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲンの株式を取得して、2008年には傘下に収める。
だが、次第に資金繰りが悪くなり、逆にフォルクスワーゲンに買収されてしまい、2012年にはフォルクスワーゲンの子会社となった。
ポルシェは創業以来スポーツカーを販売していたが、2002年にSUVのカイエンが世界的な成功を収め、続いて2014年に小型SUVのマカンを販売。
他にも2009年に5ドアのパナメーラを発売するなど、スポーツカー専門ではなく複数の車種を販売している。

車を売るためにカーレースにも参戦

ポルシェは自社の車を売るために宣伝としてレースに参加している。同時に開発環境としてとらえていた。
フェラーリやフォードが市販車にフィードバックしたという話はあまり聞かないが、レースで得たフィードバックを市販車にも活かしているのはポルシェらしいといえるだろう。
ターボやニカジルコーティングなどレースで実証した技術を市販車に採用している。その技術開発にかかった費用は利益の10%に及ぶともされているほどだ。

こうした歴史をもつポルシェは単なる車ではなく、詳しくない人でも知っているブランドとして確立しているといっていいだろう。
一般的に手が届きにくい価格帯のモデルは多いが、一度は乗ってみたいと思わせてくれるのがポルシェなのである。